中途採用面接の前に整理するべきこと

転職活動における中途採用面接では、これまでの実績を上手く説明できるかどうかが非常に重要なポイントになる。前職でどんなに輝かしい成果を挙げていたとしても、その理由をしっかり説明できないようでは採用に至らないケースが多いのだ。

例えば営業職の転職活動で職務経歴書に、全社トップの営業成績を2年連続で更新したと記載したとする。中途採用面接では、必然的にこの営業成績について突っ込まれることになる。
その際、営業成績の具体的な内容にプラスして優秀な成績を残せた理由についても上手く説明できないと、採用担当者からの評価が下がってしまうのである。たとえ過去に全社トップの営業成績を残せていても、採用担当者を納得させる理由を語れなかった場合、再現性がないと判断される傾向がある。
つまり、採用担当者に、この求職者を中途採用したとしても、同じような営業成績を残すのは難しいだろうという結論を下されてしまうのである。

転職活動をしている求職者にとって中途採用面接で過去の実績を説明するのは、最大の見せ場だと言える。だからこそ輝かしい実績を残せた要因を自己分析し、納得できる説明に落とし込んでおかなければならない。
自己分析をした結果、優秀な成績を残せた要因が本当に偶然だった場合は、採用担当者に隠さずにはっきりとその旨を伝えることが推奨される。たとえ偶発的な結果だったとしても、自己分析をしてしっかりと理由を認識できているのであれば、その自己分析力を評価してもらえるケースがあるからだ。

職務経歴書に記載した実績は、詳細な数値だけでなく理由についても説明できるよう、自分の中で考えを整理したうえで採用面接に挑むことが大切である。